読書感想文
久しぶりに、本の話を。 村山由佳、「天使の卵」。そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持はあったが、“僕”の心はもう…
宮部みゆき「ブレイブ・ストーリー」。小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。そんなある日、帰宅し…
今回は記事の後半でネタバレがあります。注意してください。素晴らしかったですね。東野圭吾「秘密」。妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。僕は東野圭…
東野圭吾「ゲームの名は誘拐」。敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質に…
ついに本棚から本があふれてしまいました。友人に貸すなどしてあふれないようにしてたんだけど、宮部みゆき「ブレイブ・ストーリー上・中・下」を買ったことで本棚の要領をオーバーしてしまいました。僕は古本屋に本を売らないんですよ。読んだ本は何回も読…
映画が公開されましたね。ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」。僕も原作は読みました。 ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体はグランド・ギャラリーに、ダ・ヴィンチの最も有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形…
衝撃的作品でした、東野圭吾「幻夜」。1995年1月17日午前5時46分に発生した「兵庫県南部地震」が、この地方に住む人々の人生を大きく変容させた。死者6,433名、行方不明者3名、負傷者43,792名という、未曾有の大惨事を生んだこの災害は、後に、「阪神・淡路…
すごく良かったですね。東野圭吾「宿命」。 高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と…
面白かったですよ、さくらももこ「ももこの話」。 「あのころ」「まる子だった」「ももこの話」の3部作の完結編。子ども時代の面白い話がたくさん詰まってます。忘れ物や書初め、ケンタの話など「ちびまる子ちゃん」の元ネタとなったであろう話も多く含まれ…
いい作品でした。小川洋子「博士の愛した数式」。 家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字に…
読み終わりました、東野圭吾「白夜行」。 「1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂。暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、…
本棚を整理していたら以前読んだこの作品が目に付いたのでつい手を休めて読んでしまいました。新撰組の土方歳三を描いた司馬遼太郎さんの名作。 僕は坂本龍馬ファンですが、その対極のような新撰組にも興味がありますね。両者とも幕末の混乱した状況を何とか…
読み終わりました、北方謙三「黒龍の柩」。 主人公は新選組副長土方歳三。池田屋事件から箱館の戦いまでの彼の生き様が描かれています。 これが、すごく面白かった!これまで読んだ新選組を扱った小説の中でも特に印象的な作品でした。 まず、この作品は大胆…
といっても実際読み終わったのは年末なんだけどね。 あらすじ等はキーワードから見てもらったらいいとして、読んだ感想。これはなかなか面白かったですね。イギリスの児童文学賞であるカーネギー賞ももらってますが、大人が読んでも十分に楽しめる、と言うか…
ジブリの次の作品は「ゲド戦記」らしいですね。 「ゲド戦記」と言えば世界の三大ファンタジーの一つですよね。「ゲド戦記」と「指輪物語」と、あとは……なんでしょうね?笑 「ゲド戦記」は気にはなってたけど、まだ読んでないです。今読んでるのもファンタジ…
読み終わりました、「マウンドの記憶―黒木知宏、17連敗の向こう側へ」。 千葉ロッテのジョニー黒木について、98年の17連敗、子ども時代からプロ入り後17連敗するまで、17連敗からの復活を追った話。 正直、泣いたね。熱すぎるぜ、ジョニー!!野球と…
盆地の夜は冷えるねぇ。 さっきまで演奏会の準備のために部活の先輩の家におじゃましてました。準備の後にゲームで遊んでたんだけど、これがなかなか面白かった!「グランツーリスモ」っていうプレステのレースものなんだけど、ハンドルとアクセル・ブレーキ…
やっと見つけたよ。さくらももこさんの『神のちからっ子新聞』。 少し前にaikoが、「さくらももこさんの最新作『神のちからっ子新聞』の帯にコメントを書かせていただきました♪」と言っていたので、aikoファンかつさくらももこファンの僕としては、「これは…