といっても実際読み終わったのは年末なんだけどね。
あらすじ等はキーワードから見てもらったらいいとして、読んだ感想。これはなかなか面白かったですね。イギリスの児童文学賞であるカーネギー賞ももらってますが、大人が読んでも十分に楽しめる、と言うか大人の方が楽しめる部分があるかもしれません。と言うのも、この作品にはかなり深いメッセージが込められてると思うんですね。物語には原罪や、天使、天上の王国などの宗教的なキーワードが多く出てきます。そして、主人公達はこれらの物を素直に受け入れるのではなく、逆に立ち向かっていくんです。その中に、宗教の否定とまではいかなくとも、盲目的な信仰やそれに伴う人間への抑圧といったことに対する疑問、といったメッセージを感じ取ることができます。このあたりがこの作品が大人も引きつける所以だと思いますね。
文庫で6冊のなかなか読み応えのある作品ですが、お薦めです。映画化もされるみたいだしね。

黄金の羅針盤 (ライラの冒険シリーズ (1))

神秘の短剣 (ライラの冒険シリーズ (2))

琥珀の望遠鏡 (ライラの冒険シリーズ (3))