どこのだれがそれを操っているにしろ

「おれたちはそれだけ長いあいだかかってやっと気づいたんだよ。人生の目的は、どこのだれがそれを操っているにしろ、手近にいて愛されるのを待っているだれかを愛することだ、と」(カート・ヴォネガット・ジュニアタイタンの妖女』より)

少し解説。これは、この小説の中で、とある人物に人生を操られた主人公の大富豪が、富を失い、記憶を奪われ、太陽系の星々を流浪する中で、その旅の終盤で口にする言葉。
考え方は様々(ここでまで忌み言葉を気にするのはかんべんしてくれ)でしょうが、間違いなく一つの真実であるかと思う。とても面白い小説なので、是非読んでほしいが、今日の本題はそこではない。

さて。
週末は、友人の結婚式・披露宴に行ってきました。
素晴らしい式だった。久しく味わってなかった感動が、僕を包んでいるよ。実に、すがすがしい気分だ。(帰ってきた直後は二日酔いで心はすがすがしくても体がすがすがしくなかったが、今やっと心身共にすがすがしくなった。)今は見るもの全てが美しい。
新郎新婦が全てを企画したという式は、どの場面でも、二人の愛情の強さ、招待客への心遣いを強く感じることができました。また、集まったご家族や友人達からの祝福は、お二人がどれほど愛されているか、つまり、お二人がどれほど素晴らしい人間であるか、ということがよく伝わってきました。
僕は、結婚式に出席するのは初めてのことでしたが、結婚式は、新郎新婦の人間性が強く問われるものだと感じました。中身の無い人間には、このような素晴らしい式はできないでしょう。
それから、披露宴では僕が新郎友人の代表としてスピーチをさせてもらいました。素晴らしい式の中で、僕の言葉などは、ほんのおまけだったとは思いますが、お二人にも喜んでもらえたようだし、自分なりに言いたかったことは言えたと思うし、よかったです。(スピーチ前は緊張してたんだけど、励ましてくれた友人達にも感謝。)
一生に一度の式で、このような役目を与えてもらえたことは光栄に思いますし、何より、先日のような素晴らしい式を開き、多くの人に愛される友人を持てたことを、誇りに思おう。
人生の新たなステージに進んだお二人に、多くの幸せがありますよう!