読み終わりました、東野圭吾白夜行」。
「1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂。暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして十九年・・・。」という話。
読み応えありましたね。最近読んだ物では一番の大当たり。
今、ドラマでもやってますよね?ドラマを見る習慣がない僕は1回しか見たこと無いんですけど。
この原作の最もすごいところは、主人公の内面の描写が全くないところですね。物語は常に第三者の視点で進み、主人公の行動や周囲の状況が少しずつ主人公の内面を読者に想像させます。その手法がすごい。文章に全てを書くのではなく、読者の想像によって最終的に物語が完結する。これは活字の良さですね。
だから、この作品の良さってのは活字であることによって実現してると思うんですよ。ドラマはどうしても主人公視点で主人公の内面も描くことになりますから。でも、ドラマも評判いいですから、ドラマならではの良さってのもあるんでしょう。DVDが出るのが6月、だったかな?是非全部見てみたいですね。1回しか見てない僕には、ドラマならではの良さは綾瀬はるかの可愛さくらいしか分からなかったからね。笑
白夜行 (集英社文庫)