明日から広島で『偉大なる「エルミタージュ美術館」展』ってのをやるらしいですね。僕は美術についてはさっぱりなんですが、何やらすごそうなので行ってみようと思っています。タイトルに「偉大なる」ってついてるくらいだからね。笑
それで、この展示のCMが流れてたのをちらっと見たんだけど、バックで流れてたのはチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番かな?ちらっとしか聞こえなかったんだけど。「ぱ〜ぱ〜ぱ〜ぱ〜…ボン!ぱ〜ぱ〜ぱ〜ぱ〜…ボン!」って聞こえた気がする。
この前この曲について面白いエピソードを読んだので今日はその話。この曲を書いたとき作曲者のチャイコフスキーはそこそこ売れてたんですが、この協奏曲をモスクワ音楽院の初代校長のニコライ・ルービンシュタインに献呈しようとしたんですね。それで、自信を持ってこの曲を聴かせたんですが、ルービンシュタインは「まったく無価値で、訂正不可能なほど拙劣な作品であり、しかも他の作曲家からの盗用もゆるせない。」と厳しく批判したんです。これでチャイコはめちゃめちゃへこんでしまって、仕方なく予定を変更してこの曲をドイツのビューローという指揮者に捧げたんです。そうしたところ、ボストンで行われた初演は大成功に終わり、ロシアでもこの曲は急速に広まったそうです。そして、最初に痛烈な批判を浴びせたルービンシュタインもチャイコに謝罪して、以後この曲をしばしば演奏したとか。現在は最もポピュラーなピアノ協奏曲の一つですしね。
人の評価ってわかりませんね。