きんのすけ的書店論

ついに単独3位に!今日の試合で確信しました。クライマックスシリーズに進むのは我らのカープであると。
さて、今の書店に勤め始めて半年、ついにこの時がやってきました!
自分のコーナーを持たせてもらえることになったんです。
わずかなスペースで1週間限定ですがね。
でも、書店で自分の思うように自分のお薦めする本を並べることが一つの夢だった僕としては、これはうれしいことです。
最初は、「カート・ヴォネガットコーナー」みたいに統一したテーマを持たせようかと思ってたんだけど、僕が出した案は通らなかったので、結局、「担当者のお薦めコーナー」ということで、ジャンルや作者関係無く、僕の好きな本を集めてコーナーを作りました。これはこれで好きにできるので、僕としてはうれしいのだけど。
店内の在庫がある本でコーナーを作らなきゃいけないし、自分の好きな本全てを置けたわけじゃないけど、十分満足しています。
ヴォネガットあり、北方謙三あり、スカイ・クロラありで統一感無しのコーナーですが。笑
僕もちょっとはりきっちゃってね、ここ2日は、勤務時間前からいろいろ働いてます。
僕が考えるに、書店とは、コンサートホールや美術館と同じなんですよ。コンサートホールや美術館が音楽や絵画・彫刻、といった芸術を提供する場であるのと同じように、書店は文学という芸術を提供する場でなければならない。
それに、本が人に与える影響は大きいですよ。1冊の本を読むのには、時間も労力もかかりますからね。その分心にも残るはず。
だから、書店人はより良い作品を提供しなければならないんです。そのためにも、多くの作品に触れて、良い作品を見る目を養わないと。
とりあえず売れてる本置いとけばいいや、なんて考えじゃだめですよ。僕は売れてる本が必ずしも優れた本だとは思ってませんしね。