今年はモーツァルト生誕250年ということで、もともと高いモーツァルトの人気がさらに高まってますね。でも、今年はモーツァルト生誕250年であるだけでなく、シューマン没後150年でもあるんですよね。シューマンモーツアルトほど注目されてなくて少々気の毒ですが、さすがに相手が悪いかな?だけど、シューマンという名前にピンとこない人でも、彼の「トロイメライ」は聴いたことがあるはず。
僕も、シューマンに関して詳しいわけではないんですが、「ピアノ協奏曲イ短調作品54」はすごく好きですね。それに、この曲に関して、個人的な話なんだけどちょっとした発見があったんです。なので今日はこの曲の話を少し。
すごく簡単ですが曲の紹介。この曲は、シューマンの完成された唯一のピアノ協奏曲です。もともとは「ピアノとオーケストラのための幻想曲」という単一楽章の曲だったんですが、後に第二、第三楽章が加えられ、協奏曲として改訂されました。初演は1846年1月1日。シューマンの奥さんであるクララがソリストを務めたそうです。僕がこの曲で好きなのは、第一楽章の主題の美しさですね。ピアノがトレモロと同時に主題を奏でる場面にはゾクッときます。
それで、個人的発見の話。この前CDを探し出してこの曲を聴いたとき、「この曲は以前どこかで聴いたことがあるな」って感じたんです。まぁ、そういうことは他の曲でもあるし、気にしてなかったんだけど、この曲について調べてたとき面白い話を聞いたんです。この曲は「ウルトラセブン」の中で使われていたって言うんですね。「ウルトラセブン」は僕も幼稚園の頃にビデオだったか再放送だったかで見たことがある。ということは、僕の感じた「以前どこかで聴いた」というのは、幼稚園の頃に見た「ウルトラセブン」の中にあるんじゃないか、と。
そのことを確かめるために、「ウルトラセブン」のビデオを借りて見てみました。確かにシューマンの「ピアノ協奏曲イ短調作品54」が使われている。こんな↓かんじで。

ウルトラセブン」 最終回「史上最大の侵略(後編)」より
ウルトラセブンの仮の姿であるモロボシ・ダンは、最後の戦いを前に、ウルトラ警備隊の同僚でちょっといい仲のアンヌ隊員に自分の正体を告白する。

ダン「アンヌ、僕は・・・僕はね、人間じゃないんだよ!M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ!!」

アンヌ「・・・・・!!」

ジャン!!!! チャチャーン♪ チャチャーン♪ チャチャーン♪ チャチャーン♪ チャチャーン♪ チャチャッチャチャッチャチャッ♪ ジャッ! ジャン!!
(曲の冒頭)
パパーパパー♪ パパパパーパーパー♪
オーボエの主題)

ダン「びっくりしただろう・・・?」

アンヌ「ううん。人間であろうと、宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの・・・たとえウルトラセブンでも。」

ダン「ありがとう・・・・アンヌ。」

いいシーンだ。そして、このシーンは確かに以前に見たことがある!僕のシューマン初体験がこんなところにあったとはね。ちなみに、この演奏はカラヤン指揮らしいです。