卒業生のみなさん、おめでとうございます。
今日はうちの大学の卒業式だったんですよ。卒業式といえば、蛍の光
蛍の光のメロディが実は日本の曲じゃないっての知ってます?あれはね、スコットランド民謡なんです。でも、あのメロディってすごく日本的ですよね?それはなぜかというと、曲を構成してる音階に秘密があるんです。「蛍の光」を構成しているスコットランド音階は「ドレミファソラシド」から「ファ」と「シ」を取った「ドレミソラド」という形なんですね。そして、明治期以降の日本の唱歌の多くも同じ「ドレミソラド」の音階で書かれているんです。だから、「蛍の光」のメロディも日本のものに聞こえるんです。
「ファ」と「シ」が無くてこの音階には半音の進行が無いから、ストレートに心に響きますね。「蛍の光」のメロディもいろいろな国で親しまれているようで、韓国の国歌は昔はこのメロディで歌われていたとか。
「ほ〜た〜るの〜ひ〜か〜〜り♪」っていう歌詞はスコットランドで歌われてたものとは全く別物で、日本人の方が作詞されたようです。現在は2番まで歌われていますが、もともとは4番まで歌詞があったんですよ。ただ、3番・4番は「ひとつに尽くせ国のため」とか「八島のうちの守りなり」とか、少し軍国主義的にとれる部分があるんです。だから、現在は歌われてないんでしょう。
ただ、作詞者がどんな意図で3番・4番を書いたのかは分かりませんが、3番・4番が間違ったことを書いてたとしても、1番・2番の歌詞、きれいなメロディ、この曲の良さってのは変らないと思いますね。